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合格する子、させる親#26

進学塾の算数カリキュラムは、5年生から急激に難易度が増します。塾の新年度は2月からとなっているため、小4の冬休みは、難化する算数に向け準備のできる最後のまとまった時間と言えるかもしれません。
そこで今回は、小4の冬休みに冬期講習の塾の宿題以外で、どんなことに取り組んでいたのか、偏差値60以上の進学校に合格された方100人に聞いてみました。

 

①計算力の強化

・基本的な問題がスムーズに理解出来るよう毎日必ず、小数分数までの四則計算の反復練習を続けた。Fさん

・割合や比は、さまざまな分野に影響を及ぼす単元なので、考えなくてもできるという所までやり込みました。Oさん

 

②既習分野の知識、公式など基本事項の忘れをなくしておく

・やり方で覚えてしまっていたために、時間が経ってできなくなっていた部分がありました。冬休みは時間があったので、なぜそうなるのかを理解し直すようなやり方で復習をしました。
自宅での勉強の仕方を見直す良い機会にもなりました。Yさん

 

③図を書いて考える習慣、図に書き込んで考える習慣の徹底

・問題文が長くなり、より多くの条件がつくと、息子は図を書き自分なりに整理するようになったので、私はなぜその解法に気付いたのかを声掛けして説明させていました。Hさん

・図を書いたりその図に数字等を書き込み問題の内容を可視化することで頭の中だけで考えることがなくなりミスも減った。Sさん

 

中学受験を控える皆さんにとって、少しでも参考になりますように。

合格する子、させる親#25

師走を迎え、受験生のいらっしゃるご家庭では緊張感が徐々に増してきていることでしょう。
しどう会でも、試験に向け受験生が自習室で勉強に励んでいます。
講師は、勉強中の生徒さんの様子を見ると、その子が今どんな状態かがわかるものです。
そこで今回は、入試直前の受験生の特徴を、しどう会講師が二回に分け解説します。

第ニ回「志望校に合格しやすい受験生の特徴」
ぜひ参考にしてみてください。

 

①基礎・標準レベルの問題を確実に正解できる

志望校がレベルの高い学校だとしても、難しい問題ばかりやっていては合格に近づけません。
まず何より、正答率の高い問題、基礎・標準レベルの問題をミスなく確実に正解できるようになることが最重要です。
指導経験からも、手をつけた問題を着実に正解する子ほど合格率は高いと強く感じます。

 

②勉強や生活上で決めたルールを守り続ける

合格しやすい子の多くは、学習・生活上のルールをしっかりと守ることができています。
当たり前のことのようですが、本来決まっているはずのルールを自分で変えてしまう子は成績上位層でも意外と多いですし、ご両親や先生たちも多忙が理由となり、管理しきれないのかもしれません。
成績の降下という目に見える形で発覚する前にしっかりと子供達の日々の様子を洞察してあげてください。

 

③自分が変化することを恐れない子

多くの小中学生を指導してきて感じるのは、「 他人からのアドバイスを受け入れる速度の違いは合否に直結する 」ということです。その速度の違いは「頑固」「素直」といった性格上の違いも多少はあると感じますが、変化の速い子はまずやってみる。
取り入れてみた上で、取捨選択していくことが大切ですね。

 

中学受験を控える皆さんにとって、少しでも参考になりますように。

合格する子、させる親#24

師走を迎え、受験生のいらっしゃるご家庭では緊張感が徐々に増してきていることでしょう。
しどう会でも、試験に向け受験生が自習室で勉強に励んでいます。
講師は、勉強中の生徒さんの様子を見ると、その子が今どんな状態かがわかるものです。
そこで今回は、入試直前の受験生の特徴を、しどう会講師が二回に分け解説します。

第一回「 この時期心配になる受験生の特徴」
ぜひ参考にしてみてください。

 

①やるべきことに集中できていない、やるべきことがずれている

直前期には塾から過去問を解くことを宿題・課題として出されることが多くなります。確かに志望校突破に向け、過去問を解くことは非常に有効です。しかし、過去問をやっているだけではなかなか得点は上がりません。過去問は「練習試合」に過ぎず、練習試合を通して得た課題を克服することが本当に必要なことです。
小学生は先生や塾に、盲目的に、あるいは仕方なく、従う選択しかできない可能性もあります。そんな時は、ご両親がしっかりと判断を下してあげてください。

 

②四科の成績が理社に依存している

各教科の性質を考えると、算国に比べ理社は短期間に伸ばしやすい一面があります(最難関校はこれに当てはまりません)。理社は直前まで伸ばしやすい教科のため、日頃の学習は算国を伸ばしていくことがオススメです。

 

③正答率の高い問題をミスで落とすことが多い

入試において、受験生全体の正答率は非常に重要です。例えば100人が受験したテストにおいて、正答率5%の問題を不正解でも自分の前に行ってしまうのは5人だけ。しかし正答率70%の問題を落としてしまった場合、70人に対してビハインドを背負ってしまうことになります。日頃から、「正確性>スピード」を意識して学習していきましょう。

 

 

中学受験を控える皆さんにとって、少しでも参考になりますように。

合格する子、させる親#23

テキストに載っている問題や授業でやった問題は出来るのに、本質が同じでも少し問題を変えられてしまうと、途端に解けなくなってしまう…。どうしたら応用がきくようになれるのだろう?
そこで今回は、しどう会講師に
「 算数の応用問題が得意な子とそうでない子の違い」を聞いてみました。
ぜひ参考にしてみてください。

 

①常に楽する方法を考えている

応用問題が得意な子は、問題の本質を見抜き、答えまでの効率の良い方法を探そうとする傾向があります。
多くの子が自分の方法に固執してしまう中、常に新しい方法を取り入れようとする姿勢が見られます。
一見「素直さ」の違いのように感じられますが、これは性格的な違いではなく、目的の違いが行動の違いにつながっています。

 

②数字には興味がない

算数の問題である以上、厳密には「数字に興味がない」というのはありえないですが、問題を解く過程で登場する数字はあくまでも「結果」であり「どのように考え、どのような計算をするか」といった“ルート・道筋”の方に興味があるのです。
このような状態になるためには「計算に対する自信」が必要となります。計算力に自信があるから、数字・答え・結果は「いつでも出せる」という余裕があるのですね。

 

③とにかく図を書いて考える

「図を書いて考える」ことに異論がある方は少ないかと思います。
ご家庭でご両親に言われ、塾でも先生にアドバイスされているのに、なぜ書く子と書かない子が現れるのでしょうか。
それは“図を書く目的の違い”にあります。
図を書く子は「問題の条件・状況を整理し自らにイメージさせるため」に図を書いていますが、なかなか図を書けない子は「図を書くというのは問題を解くための方法」と考えていることが多いように感じます。
図を書くことは方法論の一つとして捉えるのではなく、状況を整理してから解法を考えていくというスタンスが必要なのですね。

 

 

中学受験を控える皆さんにとって、少しでも参考になりますように。

合格する子、させる親#22

算数における「計算能力」は、スポーツの「筋力」と似ています。
技術やスキルが上がっても、筋力がなければ一線級になるのは難しいでしょう。
そこで今回は、「覚えてよかった計算が速くなる数字」を、偏差値60以上の進学校に合格された方100人に伺い、まとめました。

 

①3.14の掛け算

・「3.14」の計算を、複雑なものと捉えてしまい、ミスが多くなっていました。
そこで、3.14×1〜3.14×9や、よく出る3.14×12、3.14×16、3.14×24、3.14×25、3.14×36を暗記してみたところ、その後は円の問題に対しての苦手意識も薄れていきました。Hさん

 

②平方数・立方数

・相似の図形での計算が、かなり速くなりました。Iさん

・立方数を覚えたことで、比で考えるようになる。Tさん

・面積や体積の問題に強くなりました。Sさん

 

③三角数

・三角数のような規則性の数字を知っているだけで、ひらめきが違ってきます。Hさん

・数字を見て、どこまで足した数かを瞬時に思いつくようになって問題を解くスピードが速くなった。Sさん

 

④素数

・問題文や計算過程の中で、素数があるということに気づけるようになると同時に、問題の解き方のパターンを論理的に考えられるようになっていったと思います。Yさん

・中学入学以降も使えるので覚えておいてよかったです。Oさん

 

⑤分数↔︎小数の変換

・数字ではいまいち理解をしづらくても、図にすると容易に理解できたようです。そこから問題によって自分で考え変換して、解き方を工夫するようになりました。Kさん

 

⑥秒速分速時速の変換

・複雑な速さの問題において、計算の煩わしさを取り除くことで「解き方」に集中することができるようになり、計算スピードが上がった。Fさん

 

 

中学受験を控える皆さんにとって、少しでも参考になりますように。

合格する子、させる親#21

中学受験という選択肢が必ずしも子供にとっての最適解とは限らない可能性もあります。

そこで今回は、
しどう会講師が3回に亘り
「中学受験のメリット・デメリット」について解説いたします。

第3回
「中学受験に向いてる子、向いてない子」
ぜひ参考にしてみてください。

 

①向いている子の特徴

・将来の夢が具体的な子
・勉強における処理能力がある子
・好奇心が強く、学習意欲が高い
・辛抱のできる子
・自己管理ができる子
・サポート体制を作れるご家庭

 

②向いていない子の特徴

・我慢が苦手な子
・すぐに結果を欲しがる子
・スマホやタブレットに夢中な子
・目的意識の低い子

 

③まとめ

・中学受験は本人も家族も大変
チャレンジする場合は、理由・目的を明確にし、保護者も相応の覚悟を。

・最悪なのは「学ぶこと」を嫌いになってしまうこと
子どもが耐えられているかいないかしっかりと見守ってあげて!

メリットデメリットは表裏一体。
本人も保護者も、中学受験はあくまでも人生の選択肢の1つという気持ちで臨むのが理想的。

 

 

中学受験を控える皆さんにとって、少しでも参考になりますように。

合格する子、させる親#20

中学受験という選択肢が必ずしも子供にとっての最適解とは限らない可能性もあります。

そこで今回は、
しどう会講師が3回に亘り
「中学受験のメリット・デメリット」について解説いたします。

第2回
「中学受験をするデメリット」
ぜひ参考にしてみてください。

 

①子供本人への精神的・肉体的負担

難関校合格にはとてつもない量の知識を習得する必要があるため、費やす時間は、生活の大半を占めることになります。
加えて塾では毎週、毎月のようにテストがあり否が応でも「結果」を突き付けられるため成果がなかなか出ない場合、自己肯定感が低くなることも考えられます。
精神的にも小学生には過酷なものかもしれません。

 

②保護者・家庭への肉体的負担

中学受験をする場合、保護者またはご家族の多岐に渡るサポートが必要となります。
塾の行き帰りの送迎、説明会への参加、学習スケジュール及び学習内容の管理等々。
仕事以外の時間をそれらに充てることは、非常に大きな負担になります。

 

③経済的な負担

4年生〜6年生まで通塾した場合、3年間の塾代の相場は、約200万円〜約300万円程度となります。
また、私立中高一貫校に6年間通学した場合の学費相場は、約450万円〜600万円程度となります。
これらは決して安い金額とは言えないかもしれませんね。

 

 

中学受験を控える皆さんにとって、少しでも参考になりますように。

合格する子、させる親#19

中学受験という選択肢が必ずしも子供にとっての最適解とは限らない可能性もあります。

そこで今回は、しどう会講師が3回に亘り
「中学受験のメリット・デメリット」について解説いたします。

第1回「中学受験をするメリット」

ぜひ参考にしてみてください。

 

①質の高い学習環境が手に入る

中学受験をする子、その家庭は、その先の大学受験を見据えている方が大半です。
学習意欲の高い仲間に囲まれ6年間を過ごすことは中学受験の最大のメリットと言えます。加えて、学校のカリキュラムなども多くの中高一貫校では、高校受験を前提としない上で考えられているため、高校受験組に比べかなり進度が速く設定されており、大学受験時に有利に働くと思います。

 

②勉強習慣が身につき、勉強の仕方を学べる

近年の中学受験において、難関校とされる中学校に合格するためには、相当な量の学習が必要となります。
それらをクリアしていく過程で、自然と効率の良い、自分に合った学習スタイルを身につけることが出来れば、中高生になった後の学習がスムーズに進むことになるでしょう。

 

③勉強以外のことにも力を注ぐことが可能になる

中高一貫校に進学された場合、次の大きな目標は6年後の大学受験となるため、目先の結果に捉われることなく勉強以外のこと(部活動や課外活動)にも時間を割くことが可能になります。
多感な時期ゆえ、それらから得られるものは、今後の人生において大きな影響があるものとなるかもしれません。

 

中学受験を控える皆さんにとって、少しでも参考になりますように。

合格する子、させる親#18

多くの算数のミスの中で、ほとんどの受験生が抱える「計算ミス」。
計算ミスをなくすためには量をこなすことが欠かせませんが、苦手な段階でやみくもに量をこなそうとしてもデメリットも多くなってしまいます。状況に応じた量をこなしていく他に、どんなことで計算ミスをなくしていけるでしょうか。

今回は、偏差値60以上の進学校に合格された方100人に各ご家庭で行なってきた
「計算ミスをなくすためにやったこと」を伺いまとめました。

 

①文字や数字をキレイに書く

・3が2に見えたり0が6に見えたり+を×と見間違えたりして計算ミスをしていた。
勉強する時はいつもキレイに、誰が見てもわかる字で書くように促した。Oさん

・字をキレイに書くことに慣れるのは時間がかかるので、早めに癖付けるといいです。
字がキレイになるにつれ不思議と計算ミスも減ってきます。Uさん

 

②問題を丁寧に解く

・速く解くことを目的としてしまっていたため、焦りが生じミスをしていた。Tさん

・「速く解く」ことより「正確に解く」ことを重視したところ、ミスも減り、解答できる問題数も徐々に増えていった。Fさん

 

③自分のミスの傾向を知っておく

・間違えた問題は、正解になるまでやり直しました。その際、一からやり直しをするのではなく、自分で間違えた箇所を発見できるようにするため、間違えた所を見つけ、そこから先の計算のみを直すようにしました。Sさん

 

中学受験を控える皆さんにとって、少しでも参考になりますように。

合格する子、させる親#17

算数のテストには週テスト・月例テストのように「出題範囲の定められたテスト」と、入試や6年生の模試のように「出題範囲が決まっていないテスト」があります。特に6年生になるとこれまでに比べ、範囲のない総合テストに臨むことが増え、多くの小学生がその対応に苦しみます。

そこで今回は、しどう会講師に
「範囲の決まっていないテストにおいて点数を上げていく方法」を聞いてみました。
ぜひ参考にしてみてください。

 

①計算力が目指すレベルの水準に達しているか

・分数↔︎小数の変換をマスターしよう!

・計算はなるべく分数(仮分数)で処理できるようにしよう!
(割合、“π”の計算などは例外)

 

②じっくり丁寧に→ミスがなくなる

・問題を解く時は“じっくり丁寧に“解くという癖を、日頃からつけておこう!
スピードは後から上げられるものだから、焦らなくて大丈夫。

 

③月例テストは短距離走、入試はマラソン

塾は、毎週決まった単元を学習する。
だいたい4週分をまとめ回として、月例テストが行われるが、それは言わば「短距離走」だ。
それに対応するため中高生の定期テストのような学習に慣れすぎると“忘れ“が起こりやすい。
そこで、入試のような「マラソン」を意識して様々な単元の入ったテキストを、塾のカリキュラムとは別に、毎日少しずつ進めていこう。

 

中学受験を控える皆さんにとって、少しでも参考になりますように。

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