ねこ事務長の日常(ねこのブログ)#198
こんにちは、事務員ねこです。

ある日の授業中のことです。
「◯◯君、おいで」
指導員が声をかけたのは、苦手分野の図形の問題が解けずにいた生徒さんでした。
「今◯◯君を見ていて、ある特徴を見つけたんだ。分からない問題にあたると、鉛筆を置いて図を凝視してしまうよね。でもそれじゃあさ、なかなかヒントは見つからないじゃん?それなら、鉛筆持って補助線を入れてみようよ。」
まるで友達と一緒に協力して問題を解こうとしているような声掛けです。
「ストラックアウトって知ってる?◯◯君は今、一発で的に綺麗に当てようとしてるんだよね。でも最初は、持ってる玉をとにかくたくさん投げてみて、どれか一個でも的に当たればラッキーくらいでいいよ。だからこの問題は、いろいろ補助線を入れてみて、こうかな?ああかな?ってやってみて、それでも分からなかったらまた持ってきて一緒にやろうよ。」
席に戻った生徒さんは鉛筆を持って試行錯誤し、どうやら自身で問題が解けたようです。
「できたじゃん!そうそう、こうやっていろいろ試してさ。多少時間はかかるかもしれないけど、こうして自分でやって解けると気持ちいいよね。」
しどう会+1では、算数に苦手意識を持っている生徒さんも、少しずつ算数の楽しさを知っていけるようにお手伝いしていきます。