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夢を叶える男の子の育て方(うまのブログ)#59

健介の大学受験

 

来月、健介も高校三年生になる。今までは何となく他人事のように思っていた大学受験も、自分の身近になったことをひしひしと感じていた。健介はゆくゆく医師になりたいという漠然とした夢を持っていた。ただ医者の家に生まれたわけでもなく、別にどうしても医者にならなければならない理由もなかった。

そんな状況の中高校二年生の春を迎えた。

「どうしようかなあ。医者でなくてもいいし、何か楽しいことをしながら人の役に立つことでもいいな」

こんな中途半端な考えのまま、高校二年生まで来てしまった自分が少し情けなかった。これに比べ、医者の家系にある同級生たちは少しもぶれない。それどころか自分が医学の、道に進むことを当たり前と思っている。だから自分とは環境が違うんだと考えて自己弁護をしていた。

その年も明けて大学受験シーズンを迎えた。健介の高校から医学部を受験した三年生は十八人、この内十三人が合格した。五人が不合格だった。健介は自分より一年先輩たちのこの結果を見て愕然とした。なぜかというと、五人の不合格者たち全員が医者の子供ではなかったのだ。もちろん合格者の中に親が医者でないものがいなかったわけではない。しかし親が医者である学生は全員合格していたのだ。まるで医者の子供でなければ受験するなと言われているような気がした。

「やはり無理なのかもしれない」

健介の心は揺らいだ。翌日学校に行くと親友の輝夫がこんなことを言っていた。

「受験というのは、受かると思っている奴が受かるんだなあ。東大でも医学部でも難関を受ける者は、受かるのが当然と思っているのが合格していくんだなあ。俺たちも来年の受験はそうなってなきゃあダメだな」

この言葉は健介を目覚めさせた。本当にそうなんだと思った。でも、勉強していくうちに初めは強気でいても徐々に弱気になってしまうことが多かった。この弱気を防ぐ方法さえ見つかれば、魔法にかかったように受験もうまく行くような気がした。

「そうだ、医者の子たちが当たり前のように医者になっていく姿に、答えは隠されていたようだ」

当たり前にすればいいんだ。そのためには、朝晩、紙に書いた夢を読み上げて自分の生活習慣にすればいいんだと言うことに気付いた。そして実行した。

これが健介の受験のすべてだった。そして結果は言うまでもなかった。見事に合格。

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