合格する子、させる親#22
算数における「計算能力」は、スポーツの「筋力」と似ています。
技術やスキルが上がっても、筋力がなければ一線級になるのは難しいでしょう。
そこで今回は、「覚えてよかった計算が速くなる数字」を、偏差値60以上の進学校に合格された方100人に伺い、まとめました。
①3.14の掛け算
・「3.14」の計算を、複雑なものと捉えてしまい、ミスが多くなっていました。
そこで、3.14×1〜3.14×9や、よく出る3.14×12、3.14×16、3.14×24、3.14×25、3.14×36を暗記してみたところ、その後は円の問題に対しての苦手意識も薄れていきました。Hさん
②平方数・立方数
・相似の図形での計算が、かなり速くなりました。Iさん
・立方数を覚えたことで、比で考えるようになる。Tさん
・面積や体積の問題に強くなりました。Sさん
③三角数
・三角数のような規則性の数字を知っているだけで、ひらめきが違ってきます。Hさん
・数字を見て、どこまで足した数かを瞬時に思いつくようになって問題を解くスピードが速くなった。Sさん
④素数
・問題文や計算過程の中で、素数があるということに気づけるようになると同時に、問題の解き方のパターンを論理的に考えられるようになっていったと思います。Yさん
・中学入学以降も使えるので覚えておいてよかったです。Oさん
⑤分数↔︎小数の変換
・数字ではいまいち理解をしづらくても、図にすると容易に理解できたようです。そこから問題によって自分で考え変換して、解き方を工夫するようになりました。Kさん
⑥秒速分速時速の変換
・複雑な速さの問題において、計算の煩わしさを取り除くことで「解き方」に集中することができるようになり、計算スピードが上がった。Fさん
中学受験を控える皆さんにとって、少しでも参考になりますように。