合格する子、させる親#24
師走を迎え、受験生のいらっしゃるご家庭では緊張感が徐々に増してきていることでしょう。
しどう会でも、試験に向け受験生が自習室で勉強に励んでいます。
講師は、勉強中の生徒さんの様子を見ると、その子が今どんな状態かがわかるものです。
そこで今回は、入試直前の受験生の特徴を、しどう会講師が二回に分け解説します。
第一回「 この時期心配になる受験生の特徴」
ぜひ参考にしてみてください。
①やるべきことに集中できていない、やるべきことがずれている
直前期には塾から過去問を解くことを宿題・課題として出されることが多くなります。確かに志望校突破に向け、過去問を解くことは非常に有効です。しかし、過去問をやっているだけではなかなか得点は上がりません。過去問は「練習試合」に過ぎず、練習試合を通して得た課題を克服することが本当に必要なことです。
小学生は先生や塾に、盲目的に、あるいは仕方なく、従う選択しかできない可能性もあります。そんな時は、ご両親がしっかりと判断を下してあげてください。
②四科の成績が理社に依存している
各教科の性質を考えると、算国に比べ理社は短期間に伸ばしやすい一面があります(最難関校はこれに当てはまりません)。理社は直前まで伸ばしやすい教科のため、日頃の学習は算国を伸ばしていくことがオススメです。
③正答率の高い問題をミスで落とすことが多い
入試において、受験生全体の正答率は非常に重要です。例えば100人が受験したテストにおいて、正答率5%の問題を不正解でも自分の前に行ってしまうのは5人だけ。しかし正答率70%の問題を落としてしまった場合、70人に対してビハインドを背負ってしまうことになります。日頃から、「正確性>スピード」を意識して学習していきましょう。
中学受験を控える皆さんにとって、少しでも参考になりますように。