『菜根譚(洪自誠)』中国明代の処世術
『ゆっくりじっくり生きることもいいものだ』
①刺激が何もなくただゆっくりと時間だけが過ぎていくような平和な1日もまた素晴らしいことを知ろう。
②いつもニコニコと楽しく笑うような生活を送ろう。
③腹を立てずに周りを認め、許す心構えを持つようにしよう。
④あくせくと仕事に追われたり、金儲けに夢中になるような生活は豊かな生活とは言えない。一人で静かに過ごす時間も持とう。
⑤人を助けることのできる人間になろう。
⑥自分勝手な生き方より、人と仲良くする生き方を選べば、生きることが楽しく楽になるものだ。
⑦人にかけた恩は忘れるように、人の恩は忘れないようにしよう。
⑧挨拶も聞こえなければ独り言だ。大きいな声で明るく元気の良い挨拶をしよう。
⑨どんな時でも、心にゆとりがある余裕を持った生き方をするには、自然に無理のないライフスタイルが大事だ。
➉諦めや投げやりな態度をやめて粘り強く生きるようにしよう。
⑪頭を柔らかくして合理的な考え方ができるようになろう。
⑫加減よく、物事をほどほどにすることが大事だ。
⑬何でも独力でやろうとせずに、人の力を借りよう。ただし、人の力ばかりをあてにしてはいけない。
⑭常に前向きな、積極的な考えで自分の心を支配しよう。
⑮礼儀正しい人になろう。礼儀こそ最も人間らしい行為だ。
⑯我慢しなければならない仕事もあるだろうが、できる限り自分の好きなことを仕事にすると幸せな人生が送れる。
⑰自分の生活や仕事がうまくいっているように見える時、周りは嫉妬の目で見ていることを忘れるな。
⑱どんなにうまく行かない時でも、時間がたてば必ずうまくいく時が来るから、決して悲観するな。待てば海路の日和あり。
⑲お金や物欲のためだけに君の人生を捧げてはならない。
⑳我慢することは次に打つ一手のために大事である。
㉑多くの財産や幸せを手に入れると、次にはそれらを守るために不安や心配が生まれるものだ。
㉒人に譲る気持ちや分け与える気持ちこそが、幸せな人生を送るためにとても大事なことである。
㉓優越感も劣等感も楽しい人生を送る上で不要である。
㉔感情的になってカッと腹が立ちそうになったら深呼吸をせよ。腹を立ててすることで良い結果を生むものはまずない。
㉕たくさんの知識や知恵より、たった一つの心にしみる言葉を持つことが大事だ。
㉖怒りは状況を悪くするだけで何も解決しない。
㉗人生の中で選択肢の多い人間になろう。器の大きい人物や柔軟な人物ほど選択肢が多いものだ。
㉘傲慢こそが人生における最も重大なミスのもとになる。
㉙失敗をすることが本当の大成功をもたらすことが多い。
㉚夢を持つことによって、人生というものは生き生きと楽しいものになってくる。
㉛人に要求せず、逆に人に与え続けると人から尊敬される。
㉜どんな環境にあっても夢はかなう。夢がかなわないことを環境のせいにする人は、夢がかなわない運命にある。