人の見方、見抜き方
『人の見せる態度には嘘が多いことを知れ。だからすぐに感心しないで、よく相手を観察することが大事である』
・人は見かけによらぬもの
見るからに大げさな人は、実は逆で力がないことが多い。
巧言令色〔お世辞やうやうやしい態度〕は嘘が多いから注意せよ。
豪放磊落に見える人ほど小心である。
人と群れたがる人は、お人好しで気の弱いところはあるが、親切である。
いかにも仕事ができそうな人ほど、仕事ができないことが多い。
見るからの優しさや親切には、必ず狙いがあるから注意せよ。
安請け合いや調子の良い返事は、誠意がないものだ。
人の話をよく聞く人は優しい心の持ち主である。
注意をしてくれない人は、こちらに興味がない。逆によく注意してくれる人は、本当に優しい人だから大切にせよ。
まじめで融通の利かない人は裏切らないから大切にせよ。
お世辞には必ず狙いがある。特に人の劣等感や悩みをついてお世辞をいう人には注意せよ。
指導者で部下や子どもを放任する人は指導の自信がない。
暗い人は思わぬ敵意を持ちやすいから、近づかない方が良い。
親孝行な人は義理堅く誠実である。親孝行は、人を判断する時の最高の材料である。
口数の多い人は我慢が下手である。口数の少ない人は逆に我慢強い。
愚痴を言う人は伸びない。愚痴は可能性の扉を閉ざしてしまうから、言わないようにしよう。
仕事や動作の変わり目に時間のかかる人は、世間知らずでのんびり屋だ。
自信のある人ほど人の忠告をよく聞く。逆に自信のない人は耳に栓をして、人の忠告を受け入れない人が多い。
人のことを考えないマイペースな人は実行力がある。
知識や情報はマイナスイメージをもたらすことがあるから、情報過多にならないように気をつけよう。
・態度に見える人の本質
商売の際に、値切る人こそ真剣に買いたいと思っているから大切にしよう。
本当のお金持ちは質素に生きている。派手に生きて羽振りの良い人は一時的なものであることが多い。
部下として最も大切な資質はまじめさと従順さである。
上司として最も大切な資質は、部下への思いやりと責任感である。
最も大切な男らしさは、度胸と家族を守る気持ちである。
最も大切な女らしさは、愛嬌と家族をまとめる安定力である。
人は別れ際、去り際に本心があらわれる。
愚痴や文句を言わない人は幸せになる。
人に恩を着せる人は、そのために自分自身で苦しむことが多いから、人にかけた恩は忘れるようにしよう。
厳しいところに飛び込んでいく勇気のある人は、成功する確率が高いが、身の安全を測りながらやる必要がある。
人は自分を認めてくれる人の前では全力を尽くす。これは人使いの大事なポイントである。
自分にやましい所や弱みがある人は、人に対して甘くなりがち。
仕事に真剣に取り組んでいる上司は部下から見て怖いもの。部下に優しく甘い上司になってはいけない。
人には守備範囲があり、オールマイティーな人など絶対いない。だから、自分にできない範囲は、それができる人の力を借りることが大事だ。